ネクタイピンの付け方・正しい位置をわかりやすく解説!品良く付けるためのポイントも - Louis Faglin Paris

ネクタイピンの付け方・正しい位置をわかりやすく解説!品良く付けるためのポイントも

身だしなみに気をつけているビジネスマンにとって、スーツスタイルを引き締めてくれるネクタイピンは重要なアイテムです。しかし、ネクタイピンの正しい付け方は意外と知らないことも多いです。そこでこの記事では、ネクタイピンの正しい付け方や位置をわかりやすく解説し、品よく付けるためのポイントをお伝えします。

目次

そもそも『ネクタイピン』の役割とは

作業がしやすくなる

ネクタイの消耗を防ぐ

個性を出せる

ネクタイピンの付け方

ネクタイピンの正しい付け位置は?

基本の位置

ジャケットを着用する場合

シャツスタイルの場合

ベストスタイルの場合

お祝いの席の場合

ネクタイピンを品良く付けるためのポイント

ネクタイの幅より少し短いタイプがおすすめ

地面と水平に付ける

まとめ


そもそも『ネクタイピン』の役割とは

ネクタイピンは、スーツスタイルで使えるアクセサリーのひとつです。普段何気なく付けている方も多いと思いますが、その役割にはどんな意味があるのでしょうか。以下では、ネクタイピンの役割を3つ紹介します。

作業がしやすくなる

ネクタイピンの最大の役割には、ネクタイを固定して仕事をしやすくすることが挙げられます。ネクタイを結ぶときは、首元で締めて胸元に垂らすように着けます。そのためネクタイを固定するものを何も付けていないと、かがんだときやお辞儀をしたときに揺れたり動いたりしてしまいます。

前傾姿勢になるたびにネクタイが揺れていると、仕事がやりにくいだけでなく、食事や手洗いなどの日常動作にも支障をきたす可能性があります。ジャケットなどを着てボタンを閉めていればネクタイの揺れは抑えられますが、ワイシャツ1枚で過ごす夏場や屋内にいてジャケットを脱ぐ場面などでは、ネクタイを固定できません。

しかしネクタイピンがあれば、どのような服装をしていてもネクタイが固定でき、あらゆる作業の邪魔になりません。ネクタイが動いてしまうのが気になる方は、ぜひネクタイピンを使ってみてください。

ネクタイの消耗を防ぐ

ネクタイピンの役割には、ネクタイを消耗から守ることもあります。ネクタイピンを使わずにネクタイを固定していないと、シャツやジャケットと擦れて毛羽立ったり、何かに引っかかってほつれてしまったりする場合があります。

そのようなときはクリーニングに出し、修繕すればよいと思う方もいるでしょう。しかし、ネクタイの生地として使われているシルクは何度もクリーニングするのが難しく、生地が伸びるなどして傷むリスクがあります。自力で直すのも大変なため、ネクタイは傷まないように使うのが最善です。

そしてそのためには、ネクタイピンを付けてネクタイとワイシャツが擦れるのを防ぎ、生地が消耗するのを防止する必要があります。特にシルクなど繊細な生地でできているネクタイを締めるときは、一緒にネクタイピンを付けるようにしましょう。

個性を出せる

ネクタイピンの3つめの役割としては、ファッションアイテムとして個性を表現することができます。ネクタイピンはファッションアイテムとして非常に有効で、付けているだけで堅実かつ引き締まった印象を与えてくれます。

また、ネクタイピンにはさまざまなデザインがあります。柄物のネクタイに合わせてシンプルで主張の少ないものを選ぶのもよいですし、モチーフデザインのものを選んでコーディネートのアクセントに使うのもおすすめです。

普段のスーツスタイルにネクタイピンを加えれば、いつもとは違う新しい自分の魅力を表現できます。ネクタイの柄やスーツの色も考えながらコーディネートをして、自分に合ったスーツスタイルを極めましょう。

ネクタイピンの付け方

ネクタイピンの付け方は基本的に、ネクタイの大剣と小剣とワイシャツの3枚を一緒にして、ピンを右から左へ挿して水平に固定します。

ネクタイは、着けたときに表面になる太い面を大剣、裏面になる細い面を小剣といいます。ネクタイピンを付けるときはこれらの部分とワイシャツを一緒に固定して、ネクタイが揺れるのを防ぎます。

ネクタイの大剣と小剣だけにネクタイピンを付けている方がいますが、これは間違った付け方です。ネクタイだけに付けると、ネクタイをまとめただけで固定はされません。ネクタイが揺れないように、ネクタイピンはしっかりシャツに固定しましょう。

またネクタイピンの付け方としては、右手側から挿してシャツの合わせ部分に固定します。男性のワイシャツは左身ごろが上になっているため、このような付け方をします。留めるときは基本的に水平になるようにして、曲がらないように注意しましょう。

さらにネクタイピンの付け方は、ネクタイの種類によっても違いがあります。ネクタイピンは主に6種類あり、タイクリップ(ワニ口式)、タイバー(クリップ式)、ショートクリップ、タイチェーン、タイタックピン、スティックピンに分けられます。これらのうちクリップ式の3つは上記で紹介した付け方で装着できますが、他のネクタイピンは付け方が異なります。

まずタイチェーンとは、ネクタイピンのバー部分がチェーンになっているネクタイピンです。チェーンに、ハンガーのような金具がついた形をしています。シャツのボタンに金具を付けて、チェーンにネクタイを通せば装着できます。

タイタックピンはタイチェーンと同じく、チェーンがついたネクタイピンです。ピン型の装飾部分に、チェーンがつながっています。装飾部はネクタイに、チェーンはシャツのボタンに引っ掛けて付けます。お祝いごとのときに装着します。

スティックピンとは正確にはネクタイに付けるものではなく、ジャケットの下襟部分の「ラペル」に付けるピンです。モチーフに細長い針がついた、I字型をしています。ボタンホールに挿して使います。

ネクタイピンの正しい付け位置は?

ネクタイピンを付ける位置は、服装によって多少の違いがあります。正しい付け位置を覚えて、よりスタイリッシュにネクタイピンを着こなしましょう。

基本の位置

ネクタイピンを付ける位置は服装によっても異なりますが、全体を通して共通していることは、見える位置に付けるのが重要であるということです。ワイシャツの上にジャケットなどの羽織を着ている場合は特に、ネクタイピンを付けていなくてもネクタイが固定されます。

そのため、ネクタイピンを付ける場合はネクタイの固定というよりかはむしろ、ファッションとしての意味合いが強くなる傾向にあります。よってどのような服装をしていても基本的に、ネクタイピンが見えるように付けるのがおすすめです。

しかしネクタイピンはあくまでも、ファッションにおけるアクセント程度の役割です。そのため、あまり高い位置に付けて目立ちすぎるのは避けましょう。正しい付け位置としては、ネクタイピンが見える範囲で低めの場所に付けるのが最適です。

ジャケットを着用する場合

ジャケットを着ている場合のネクタイピンを付ける位置は、ワイシャツの第3ボタンと第4ボタンの間あたりがおすすめです。これはちょうど胸元あたりの位置で、ネクタイが見えている部分の上から2/3らへんです。この位置ならジャケットを着ていて、なおかつボタンを全部閉めていても、程よくネクタイピンが見えます。

ネクタイピンを付けるときは、右側から水平になるように付けます。最近ではチェック柄のネクタイの場合、その模様に合わせて斜めにネクタイピンを留める方法も流行しています。しかしビジネスシーンではラフすぎるため、水平になるように留めましょう。

シャツスタイルの場合

ワイシャツ1枚とネクタイだけで過ごす場合は、シャツの第4ボタンと第5ボタンの間あたりにネクタイピンを付けましょう。シャツスタイルの場合、ジャケットスタイルと同じ位置にネクタイピンを付けると、付け位置が高すぎて悪目立ちしてしまいます。また付け位置が高いとそのぶん剣先が揺れたり擦れたりして、汚れたり生地が傷んだりする可能性もあります。

そのためシャツだけを着ている場合は、ネクタイピンの本来の役割であるネクタイの固定を優先して、低めの位置にネクタイピンを付けるのがおすすめです。見た目のバランスも整って、スタイリッシュな印象が与えられます。

ベストスタイルの場合

ベストを着たスタイルに合わせるなら、ネクタイピンを付ける必要はありません。ベストを着れば上からネクタイが固定されるため、ネクタイピンを付けなくても剣先が揺れて作業の邪魔になるようなことはありません。

しかしベストを着ているからといって、ネクタイピンを付けてはいけないというわけではありません。ベストを脱ぐ可能性がある場合や、ネクタイピンをしていたほうが安心できるなどといった場合には、もちろんネクタイピンを付けていても大丈夫です。

ベストスタイルでネクタイピンを付ける場合は、外からは見えないベストの中に装着します。ベストを脱いでシャツ1枚になる場合は、第4ボタンから第5ボタンの間に付けましょう。そうすればベストを脱いだときでも、ネクタイを気にせずに作業できます。

お祝いの席の場合

結婚式やパーティーなどポジティブな集まりに参加するときは、シャツの第3ボタンの下あたりや、ネクタイが見えている部分の真ん中あたりに、ネクタイピンを付けるのが最適です。これらの位置はネクタイピンを付けるうえで高めに位置にあたり、スタイルがよく見える効果や華やかな印象が生まれる効果があります。

パーティーシーンでは中にベストを着る場合など、季節や集まりの内容によってさまざまなスタイルをします。しかしいずれの場合でも、いつもより高めの位置に付けるということを覚えておきましょう。

ネクタイピンを品良く付けるためのポイント

ネクタイピンは付ける位置だけでなく付け方にもこだわると、品がよく洗練されたイメージを与えられます。ここでは、長さや留め方のコツを紹介します。

ネクタイの幅より少し短いタイプがおすすめ

ネクタイピンの適切な長さは、ネクタイの幅の3/4前後といわれています。このサイズが、ネクタイに付けていてもっともバランスがよいとされています。ネクタイピンが短いと現代風に、長いとクラシカル風な印象になるため、TPOに合わせて使い分けましょう。

地面と水平に付ける

ネクタイピンを品よく付けるためには、地面と水平に固定することも重要です。水平に付けることで、きっちりとした印象や堅実なイメージを持ってもらえます。ファッションとして斜めに付ける方法もありますが、ビジネスシーンでは水平に付けるのがおすすめです。

まとめ

今記事では、ネクタイピンの正しい付け方を解説しました。ネクタイピンを付けるときはネクタイとシャツの両方を持って、水平になるように右側から挿します。付ける位置は、シャツだけの場合は第4ボタンと第5ボタンの間に、ジャケットを着る場合は第3ボタンと第4ボタンの間に付けます。品よく付けるためには、ネクタイ幅の3/4の長さのネクタイピンを選びましょう。

ブログに戻る