シルバー925は錆びるの?黒ずみの正体をわかりやすく解説 - Louis Faglin Paris

シルバー925は錆びるの?黒ずみの正体をわかりやすく解説

「シルバー925」が錆びるかどうか、気になる方も多いのではないでしょうか。シルバー925は黒ずむことがあるため、錆びてしまったのではと感じる場合があります。なぜ黒ずみが発生するのかを知っておくと、シルバー925をよりきれいな状態でキープできます。
そこで今回は、シルバー925が黒ずむ正体についてわかりやすく解説します。シルバー925の特徴を理解して、適切な方法でお手入れや管理を行いましょう。

シルバー925って錆びるの?

シルバー925を身につけていると、黒ずみが発生することがあります。ここでは、シルバー925の特徴や錆びるかどうかについて解説します。

錆びではなく硫化はする

シルバー925は、基本的には錆びません。錆びるということは酸化するということであり、シルバーは金やプラチナに次いで酸化しづらい性質をもっています。イオン化傾向が大きいと錆びやすいですが、銀であるシルバーはイオン化傾向が金属のなかでも小さいため錆びにくいのが特徴です。
シルバーでも高温の状態で熱すると錆びますが、シルバーアクセサリーを日常生活で身につける分には高温の状態にならないため、錆びについてはとくに心配しなくて問題ありません。
しかし、シルバー925は酸化しませんが「硫化」はします。硫化銀は、硫黄と銀が反応することで化学変化を起こします。硫黄は温泉に含まれる代表的な成分ですが、手入れをせず放置するとシルバー925は硫化して黒ずみが発生します。

塩化するケースも稀にある

シルバー925は、塩化するケースが稀にあります。塩化すると塩化銀になることがあり、塩素と銀が反応することで黒ずみになります。洗濯用洗剤などといっしょに置くと、シルバー925は変色し塩化してしまいます。

シルバー925が黒ずむ原因

シルバー925を長年使用すると、黒ずむ場合があります。シルバー925の黒ずみの原因の多くは、硫化が原因です。硫化銀になると黒くなることから、シルバー925も化学変化が起こると黒ずみます。
塩化は硫化よりも反応しづらいですが、塩化が起こっても黒ずみます。塩化は硫化よりも黒ずみが頑固であり、塩化の黒ずみはなかなか落としづらい特徴があります。そのため、定期的にお手入れを行わないと塩化は簡単には落とせません。
硫化の場合、その黒ずみを利用したアクセサリーも存在します。硫化を利用したアクセサリーを「いぶし加工」といい、アクセサリー業界ではよく利用される手法です。いぶし加工を行ったアクセサリーは素材のよさをそのまま表現できるため、状況によっては硫化をそのまま残すケースもあります。
しかし、シルバー925をピカピカの状態を保つ場合は、適切な管理とお手入れが必要です。シルバー925は適切に管理しないと劣化が進み、きれいな状態を保てません。そこで次に、シルバーが黒ずんだ際のお手入れの方法について詳しく解説します。

シルバー925が黒ずんだ場合のお手入れ方法

シルバー925のお手入れを行わず放置すると、黒ずむケースがあります。お手入れを行っても黒ずむ場合は、お手入れ方法が間違っているかもしれません。シルバー925の適切なお手入れ方法を理解して、正しく管理しましょう。

専用のクロスで磨く

シルバー925の黒ずみを落とす方法として、専用のクロスで磨く方法があります。専用のクロスは、ホームセンターなどで販売されています。近年では、100円均一でも販売しているためお手軽に入手できます。専用クロスを一つ持っておくと、すぐに黒ずみを落とせるため購入することをおすすめします。
日ごろのお手入れを行う場合は、専用のクロスだけで十分です。頑固な汚れがある場合は薬剤を使用したほうがよいですが、多くの場合は専用のクロスで拭くと黒ずみは簡単に取れます。黒ずみが少し落としづらい場合は、水洗いすると黒ずみが取れるケースが大半です。
専用のクロスで簡単に黒ずみを落とせる理由は、研磨剤が入っているためです。薬剤を使用しなくてもすぐに汚れを落とせるため、簡単にお手入れしたい方は専用のクロスで磨くのがよいでしょう。

シルバークリーナーを使う

シルバー925に頑固な黒ずみの汚れが付着している場合は、シルバークリーナーを使用しましょう。シルバークリーナーはホームセンターやジュエリーショップなどで販売されているため、ご自身の使用しているシルバーアクセサリーに対応しているものを購入してください。
シルバークリーナーを使用する際は、使用説明書をよく読んで使用しましょう。シルバークリーナーを長時間使用すると、シルバーアクセサリーが白っぽくなる場合があるため、適切な時間を守って使用してください。また、使用後は十分洗い流すことが重要です。シルバークリーナーが付着したままだと、シルバーアクセサリーの劣化を早めてしまいます。
シルバークリーナーはシルバーを白くすることが目的なため、いぶし仕上げを行っているものには使用できません。メッキ製品には使用できないため、使用上の注意をよくご確認してください。

重曹で磨く

シルバークリーナーを持っていない場合は、重曹でも代用できます。重曹は研磨剤が含まれているため、使用するときれいに汚れを拭き落とせます。しかし、強くこすりすぎるとシルバー925に傷がつく可能性があるため、使用する際は柔らかい布で拭いてください。
重曹は、金属部分のみに使用しましょう。宝石付きアクセサリーをきれいにする場合、ルビーやサファイアなどの宝石に重曹が付着すると劣化する場合があります。高級なアクセサリーに重曹を使用する際は、取り扱いに十分注意してください。

いぶし加工は磨きすぎに注意!

いぶし加工のアクセサリーは、磨きすぎに注意してください。いぶし加工のシルバーアクセサリーを磨きすぎると、状態が悪くなります。汚れが取れない場合は、まずは水洗いを行って柔らかい布で汚れを拭き取ってください。無理に拭き落とそうとすると、余計に悪化する場合があります。

シルバー925は日々のお手入れで黒ずみを防ごう

シルバー925の黒ずみを防ぐには、日々のお手入れが重要です。黒ずみが発生してからきれいにするよりも、黒ずみを起こさないように管理することが大切です。柔らかい布で拭く習慣を身につけると、シルバー925をきれいな状態に保てます。長時間放置すると、黒ずみやすいため注意してください。
また、日常生活で水を使用する際は適宜外すことが重要です。洗濯やお皿洗い、シャワーを浴びる際は必ずシルバー925を外しましょう。シルバーは水に弱いため、水分が付着したままだと黒ずみやすくなります。
長期間使用しない場合は、真空パックやジュエリーボックスなど空気に触れないように収納しましょう。空気に触れると、劣化の進行が早くなります。黒ずみだけでなく変色スピードを早めてしまうため、管理方法を決めて大切に管理してください。

まとめ

今回は、シルバー925の黒ずみの正体について解説しました。シルバー925の黒ずみの原因の多くは、硫化です。塩化することもあるため、汚れが付着したらすぐに拭き取ることが大切です。日々お手入れする習慣を身につけると、シルバー925を清潔な状態に保てるでしょう。

お気に入りのシルバー925を長期間使用するためにも、適切なお手入れ方法や管理方法を確認してください。

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