ルイ・ファグランについて

125年にわたる手作りジュエリーとアクセサリーの伝統を祝して

フランス発祥のルイ・ファグランは、1899年にレオン・ファグランによって創業され、当初は真珠母貝を用いたボタンメーカーとしてスタートしました。創業地であるフランス・ゴネス市は、ナポレオンIII世の時代から服飾ボタンの産地として知られており、ルイ・ファグランはこの地で、エレガントかつ精緻なボタン製作を行っていました。

1920年代に入り、フランスの名門メゾン「ボワイエ社」との協力により、カフスボタン製造に転換を果たしました。ボワイエ兄弟との共同開発で誕生した“回転式カフスボタン”は、現代的なデザインと高い実用性を兼ね備え、ルイ・ファグランはボタンメーカーからカフスボタンメーカーへと進化を遂げました。この革新は、クリスチャンディオールやイヴ・サンローランなどの名だたるメゾンへの供給を通じ、シャンゼリゼ通りやヴァンドーム広場の顧客層に広まりました。







1999年には創業100周年を迎え、「ルイ・ファグラン」としてブティックブランドへと再構築。従来の受注生産から直販へとシフトし、高品質で競争力のあるアクセサリーを提供することで、多くの支持を集めました。この改革を主導したのは、ファッション業界で豊富な経験を持つパスカル・ベルトラン氏です。ディオールのレイモンド・ゼナッカーの薫陶を受けたベルトラン氏は、ブランドの歴史と伝統を重んじつつ、現代のトレンドを取り入れた革新的な製品づくりを続けています。


ルイ・ファグランは、伝統的な「ギヨシェ」技術に特化したエングレービングで知られています。この技法は、手作業で操作されるローズエンジン旋盤を用いて、幾何学模様を精緻に彫刻するもので、その美しさは目立たずとも洗練された優雅さを放ちます。2012年にオリジナルのアトリエは閉鎖されましたが、現在はパリ近郊の長年の歴史を持つ家族経営のギヨシェアトリエと協力し、この伝統技術を継承しています。


ルイ・ファグランの素材選びは、ブランドの歴史と同様に深くこだわりがあります。18Kおよび24Kのゴールド、925スターリングシルバー、パラジウム、ロジウムなど、高品質な金属を使用し、耐久性のある製品を提供しています。さらに、ヴィンテージのスワロフスキークリスタルや真珠母貝など、希少な素材を使用し、ルイ・ファグランの象徴的なデザインを引き継いでいます。


現在、ルイ・ファグランはカフスボタン、タイクリップ、マネークリップ、ピン、ネックレス、リング、バングルなど、多岐にわたる手作りアクセサリーを展開しています。フォーマルからカジュアルまで対応したメンズラインとユニセックスラインは、あらゆるシーンで活躍します。新作コレクションは年に2回、秋冬と春夏に発表され、金属のみのデザインからストーンをあしらったものまで幅広く揃えています。


ルイ・ファグランは、単なるブランドではなく、フランスの職人技と品質の象徴です。時代を超えた伝統を守りつつ、革新を取り入れることで、新たな世代に向けたアクセサリーを提案し続けています。私たちは、お客様と共に次の100年を創り上げる準備ができています。フランスのクラフトマンシップと現代の感性が交差する、ルイ・ファグランの世界をご堪能ください。