カフスボタンの種類は?特徴や付け方を分かりやすく解説 - Louis Faglin Paris

カフスボタンの種類は?特徴や付け方を分かりやすく解説

カフスボタンは、シャツの袖口を留めるためのアクセサリーです。スーツスタイルにさりげない個性を加えられ、男性のファッションアイテムとして長年親しまれています。今回は代表的なカフスボタンの種類やそれぞれの特徴、そして正しい付け方について詳しく解説します。

カフスボタンの種類は

カフスボタンは、種類ごとにさまざまなデザインや機能を持っています。そのため、ご自身のスタイルやシチュエーションに合ったものを選ぶことが大切です。

スウィヴル式

 

スウィヴル式カフスボタンはもっとも一般的なタイプで、取り扱いが簡単なデザインが特徴です。スウィヴル(swivel)とは、英語で「一方が自由に回転する接続部」を意味します。T字型の留め具が回転する構造になっており、シャツの袖口の穴に通しやすく装着も手軽にできます。
スウィヴル式カフスボタンをつけるときは、まずT字型の留め具を縦向きに回して袖口の穴に通したあと、留め具を水平に回して固定します。シンプルで使い勝手がよく、ビジネスやフォーマルな場面で幅広く利用されています。

スナップ式

スナップ式のカフスボタンは装飾部と留め具に凹凸があり、スナップボタンのようにパチンと留まる仕組みを持っています。この構造により装着が簡単で、初めてカフスボタンを使用する方にも扱いやすいのが特徴です。シャツの袖口の穴にカフスボタンを通し、留め具をはめるだけで固定できます。
スナップ式は1920年から1940年代に流行したもので、クラシックなデザインが多いです。現在では生産されることが少なく、見かけるものはアンティーク品がほとんどです。

チェーン式

チェーン式のカフスボタンは、モチーフと留め具同士が細いチェーンで繋がったデザインが特徴です。付け方は簡単で、シャツの袖口を重ねて2つの穴にカフスボタンを通すだけです。チェーン式タイプは、クラシカルな印象や装飾的なイメージを与えます。フォーマルシーンにはふさわしくないと判断される場合もあるため、カジュアルコーデでのみの使用がおすすめです。

ラップアラウンド式

ラップアラウンド式のカフスボタンは、シャツの袖口に巻き付けるような形で装飾がついたデザインになっています。スウィヴル式の構造に、飾りとしてチェーンやストラップがついています。チェーン式と似ていますがチェーンが袖口の中ではなく、外の見える部分にくる点が異なります。
ラップアラウンド式は、他のカフスボタンと比べて独特の立体感や動きが出るのが特徴です。装飾感が強いためフォーマルシーンやビジネスシーンでの使用は避け、カジュアルシーンで使いましょう。

固定式

固定式のカフスボタンの特徴は、留め具が動かないことです。装飾部と留め具が一体となっており、パーツをなくす心配がありません。装着もシャツの袖口に留め具を通すだけのため、簡単で便利です。
ただし、しっかりと固定するためにはボタンホールと留め具とのサイズが重要です。ボタンホールが小さすぎると留め具が通らず、反対にボタンホールが大きすぎるとカフスボタンが固定できずに取れてしまいます。そのため固定式カフスボタンをつけるときは、ボタンホールにピッタリ合うものを探しましょう。

紐式

紐式のカフスボタンは、編んだ紐を丸めたような形をしています。柔軟でシンプルな構造のため、取り外しが容易にできるのがメリットです。金属製のカフスボタンに比べて軽量で、リラックスした装いやカジュアルな印象を与えたいときに適しています。
また紐式は落ち着いたデザインのものを選べば、ビジネスシーンでも重宝します。装飾部がゴムやシルクでできているため、他のものにぶつかっても静かです。デスクワークやパソコンを使った仕事をする方にもおすすめです。

カフスボタンはどんな種類を選べばよい?

ビジネスシーンとフォーマルシーンでは、ふさわしいカフスボタンの種類やデザインがそれぞれ異なります。TPOに合わせて、最適なカフスボタンを選びましょう。

ビジネスシーン

ビジネスシーンでのカフスボタンは、シンプルで上品なデザインを選ぶことがポイントです。過度に派手なものや個性的すぎるデザインは避け、シルバーなどの落ち着いたカラーを選びましょう。
モチーフや装飾がついたものをつける場合はシャツやスーツとの調和も意識し、全体のコーディネートに馴染むものがおすすめです。時計やネクタイピンなどの小物とのバランスも考えながら、洗練された印象を与える着こなしを心がけましょう。

フォーマルシーン

フォーマルシーンでカフスボタンをつけるなら、金属製で華やかな色合いのゴールドやブラックのデザインが適しています。また、宝石やパールなどの装飾があしらわれたものも人気です。
コーディネートとしてはモーニングやディレクターズスーツやタキシードなど、着る服に合わせて選びます。昼間は真珠や白蝶貝などの白系、夜はブラックダイヤモンドなどの黒系や装飾感のあるものが好まれます。

カフスボタンを付けられる袖口の種類

カフスボタンを装着できるシャツの袖口には、いくつかの種類があります。それぞれの特徴やカフスボタンの装着方法を知って、正しい選び方を知りましょう。

コンバーチブルカフス

コンバーチブルカフスは、シャツのボタンとカフスボタンの両方を使える万能な袖口スタイルです。コンバーチブル(convertible)とは、「変換できる」という意味です。
ボタンホールの隣に通常のボタンが付いており、カフスボタンとシャツボタンをシーンに応じて使い分けられます。機能性とスタイルを兼ね備えているため、初めてカフスボタンを使う方にもおすすめです。

テニスカフス

テニスカフスは、カフスボタンの装置を前提としてデザインされたシャツです。最近では見かけることは少ないですが、もともとはフォーマルの場で着用するような格式高いものです。
袖口はボタンホールのみでボタンはついていないため、着用の際はカフスボタンが必須です。ダブルカフスのように袖が二重になっておらずシンプルなため、カフスボタンの存在感を目立たせられます。

ダブルカフス

ダブルカフスもテニスカフスと同様に、カフスボタンを使って留めるために作られた仕様のシャツです。袖口を二重に折り返して、カフスボタンをつけるのが特徴です。通常のボタンは付いていないため、カフスボタンとセットで着用しましょう。
ダブルカフスは袖口にボリュームが出て華やかな印象になるため、フォーマルな場面で着るのがおすすめです。結婚式や正式なパーティーなどで使用すると、より一層品格が漂います。

カフスボタンが付けられない袖口の種類

カフスボタンを使うためには専用のシャツが必要で、すべてのシャツがカフスボタンに対応しているわけではありません。カフスボタンをつけるときは、以下のシャツは避けましょう。

シングルカフス

シングルカフスは、一般的なシャツに見られる袖口のデザインです。シャツについているボタンで袖口を留める仕様になっています。そのため袖口の片方にはボタンが、もう片方にボタンホールがあり、カフスボタンをつけるための穴はありません。カフスボタンがなくても着られることから多くの人に愛用されており、普段使いのビジネスシャツやカジュアルな場面でよく着用されます。

ターンナップカフス

ターンナップカフスは袖先を折り返して、重なった袖の内側部分をボタンで留めるタイプのシャツです。こちらもシングルカフスと同じようにボタンがすでについていることが多いため、カフスボタンを使用せずに着用します。袖口が二重になりボリューミーなため、カフスボタンを使わなくてもエレガントな印象を演出できます。

まとめ

今回は、カフスボタンの種類や装着可能な袖口の種類についてまとめました。カフスボタンやそれをつけるシャツの袖口にはさまざまな種類があります。ビジネスシーンやフォーマルシーンなどTPOごとに適したデザインを使い分けることが、カフスボタンを着こなすコツです。

スーツスタイルをさらにスタイリッシュにするために、ぜひカフスボタンでのオシャレを始めましょう。

Back to blog