カフスボタンは、紳士の装いにおける重要なアクセサリーのひとつです。洗練されたよい印象を与えるためは、シーンに合ったデザインのものを選び、正しく装着する必要があります。今回は、シチュエーションにふさわしいカフスボタンの選び方や着用マナーについて、詳しく解説します。
目次
Atlas MOP White Silver Cufflinks
Atlas MOP Gray Silver Cufflinks
Atlas Onyx Black Silver Cufflinks
Imperiale Silver Onyx Cufflinks
Aquina Vintage Aurora Antique Silver Cufflinks
Sephotra Turquoise Silver Cufflinks
Tricolore Vintage Silver Cufflinks
Heximperiale Two Tone Silver Cufflinks
Portier MOP White Gold Cufflinks
Portier MOP White Silver Cufflinks
カフスボタンの上手な選び方を紹介
自分用やプレゼント用にカフスボタンを選ぶ際は、デザインや留め具の種類など、さまざまな観点から選ぶのがおすすめです。ここでは好みに合ったカフスボタンを選べるように、カフスボタンの種類について解説します。
シーンにあわせたデザインを選ぶ
自分やプレゼントする相手に合ったカフスボタンを選ぶためには、どのような場面で使うかを考えて選ぶ必要があります。マナーを守りながらスーツスタイルを楽しめるように、シーンに合ったカフスボタンを選びましょう。
ビジネスシーンの場合
ビジネスシーンに合ったカフスボタンのデザインは、どのようなコーディネートにも使える、目立ちすぎないオーソドックスなものがおすすめです。具体的にはシルバーカラーのもの、スーツと色味が合っているもの、マット仕上げのものなどが挙げられます。
シルバータイプならゴールドタイプに比べて派手になりすぎず、知的なイメージを印象付けられます。また、スーツと似たような色のものもコーディネートから浮きにくく、ファッション全体にまとまりを持たせてくれます。マットタイプは輝きが抑えられ、コーディネートの程よいアクセントとしてはたらきます。
フォーマルシーンの場合
フォーマルシーンで使うときのカフスボタンは、時間帯や式典の内容に合わせて選ぶのがおすすめです。結婚式や披露宴など昼間に行うイベントで装着する場合は、白系のカフスボタンを付けましょう。
陽の光のもとで明るく輝く真珠や白系の石を使ったカフスボタンは、コーディネートを華やかにグレードアップしてくれます。またゴールドの台座のカフスボタンも、晴れやかな行事にふさわしい輝きをプラスします。
一方で夜の正装に合わせる場合は、黒系やゴールド系などの華やかなカフスボタンがおすすめです。特にオニキスやブラックダイヤモンドなどのシックな輝きは、落ち着いた夜の雰囲気によくマッチします。
カジュアルシーンの場合
カジュアルシーンで使うカフスボタンとしては、個性的なモチーフのものや、カラフルな色合いや模様のもの、紐式タイプのものなどがおすすめです。パンダやクジラなどお好きな動物から、車やカメラなど趣味を反映したデザインもあります。
色ものや柄ものなら、和風テイストな市松模様、西洋風のチェック柄、カラフルなエスニック柄など、王道デザインが勢揃いしています。色合いを抑えたシルバー系のものを選べば、程よいアクセントとして機能します。
素材感に特徴があるカフスボタンを選びたいなら、紐式のものを付けてみましょう。金属製ではなく柔らかい印象の紐式は、カジュアルな服装にもよくマッチします。安価なことも相まって、プライベートでも取り入れやすいです。
種類で選ぶ
カフスボタンの種類は使用シーンだけでなく、留め具や素材によっても細かく分類できます。それぞれの特徴を、詳しく解説します。
スウィヴル式(レバー式)
カフスボタンの中でもっとも一般的かつオーソドックスなものが、スウィヴル式のカフスボタンです。スウィヴル式カフスボタンの留め具は、T字型になっています。先端部分を90度回転させて縦向きにしてボタンホールに通し、その後回転を戻して再びT字型にして固定します。
スウィヴル式カフスボタンは数あるカフスボタンの中でもっとも装着方法が簡単なため、初めて使う方にもおすすめです。ちなみにスウィヴルとは、この留め具のことを表しています。
またスウィヴル式カフスボタンは、パーティーシーンからビジネスシーンまで、さまざまなシチュエーションで装着できます。もっとも流通している種類のため、装飾が付いているフェイス部分のデザインも豊富です。1つ持っていると、重宝するカフスボタンです。
チェーン式
スウィヴル式と同じようにクラシカルなカフスボタンとして挙げられるのが、チェーン式のカフスボタンです。チェーン式のカフスボタンはその名のとおり、装飾面のフェイスと裏面のバッキングがチェーンによってつながっているカフスボタンを指します。
チェーン式カフスボタンは、カフスボタンが誕生した17世紀から20世紀前半の1920年代までよく使われていた、歴史あるデザインです。スウィヴル式ほど一般的ではありませんが、現在でも使われることがあります。
チェーン式カフスボタンの使用シーンとしては、ビジネスシーンやフォーマルシーンは避けて着用するのがよいとされています。チェーンデザインによるエレガントさや装飾性が強いため、シンプルな服装に合わせて装着しましょう。
固定式
スウィヴル式やチェーン式のように留め具が分離しないカフスボタンとしては、固定式のカフスボタンもあります。固定式は名前のとおり、裏面のバッキング部分がそのまま留め具となっています。装着する際は、ボタンホールに留め具を押し込んで付けます。
固定式カフスボタンはボタンホールにはめ込んで付けるため、ボタンホールと留め具のサイズが合っていることが重要です。サイズが合っていないと、抜け落ちたりはめ込めなかったりします。
一方で留め具が固定されていることにはメリットもあり、フェイス面と一体なため強度が高いことや、留め具を失くしにくいことなどがあります。また上下をリバーシブルで使えるため、1つのカフスボタンで異なる雰囲気が楽しめます。
スナップ式
スナップ式カフスボタンはスウィヴル式などと違い、留め具が分離しているカフスボタンです。スナップボタンのようにボタン部分と留め具部分がそれぞれ独立しており、装着する際はボタンホールの前後からはめ合わせて固定します。
スナップ式カフスボタンが流行したのは1920年代から1940年代であり、現在での市場における流通量は少ないです。しかしそのデザイン性は現代でも色あせず、今も流通しているものにはアンティーク的な価値もあります。
スナップ式は他のカフスボタンと違い、フェイス部分と留め具が一体になっていません。そのため使用の際は、留め具を失くさないように注意しましょう。
紐式
さまざまな種類があるカフスボタンの中で、素材に特徴があるのが紐式のカフスボタンです。紐式のカフスボタンは柔らかいシルクや伸縮性のあるゴム製の素材を使い、それらを編み込んで作られています。
紐式のカフスボタンは金属製とは異なり、腕が他のものに当たっても音が出ません。そのため、パソコンをよく使うデスクワーカーの方などにおすすめです。またカジュアルな印象があるため、プライベートで使用するのもおすすめです。
カフスボタンを贈る際の選び方
プレゼントでカフスボタンを贈る場合、20代から30代はシンプルで使いやすいものを、40代から50代はデザインやブランドなどを重視したものを選ぶのがおすすめです。
20代から30代はまだカフスボタンを使い慣れておらず、着用シーンも幅広くない場合が多いです。そのため、ビジネスシーンでもさりげなく使えるシンプルなデザインのものや、比較的装着しやすいスウィヴル式のものなどがおすすめです。
反対に40代や50代になってくると社会的地位が向上し、ビジネスシーンでのファッションの自由度や、華やかなイベントへ出席する機会も増えてきます。そのためミドルエイジの方にカフスボタンを贈る場合は、重厚感や華やかさがありコーディネートのアクセントになるデザインや、持っていてステータスになるハイブランドのものなどがおすすめです。
カフスボタンを選ぶ際の注意点
カフスボタンを着こなすためには、着用シーンや着用方法に気をつける必要があります。マナーを守って、スタイリッシュにカフスボタンを楽しみましょう。
弔事での着用は避ける
カフスボタンを付ける際の1つめの注意点としては、弔事での着用は控えることが挙げられます。お通夜、告別式、お葬式など、故人を弔うための儀式では厳粛な雰囲気を保つ必要があります。
カフスボタンは華やかさや着飾っている印象を与えかねないため、弔事での着用は避けましょう。どうしても付ける場合はシルバーや黒い石など、目立ちにくいデザインのものを装着しましょう。
マナーを意識する
カフスボタンの注意点として気をつけるべきこととしては、TPOやシチュエーションを意識することも重要です。ビジネスシーンなのに華美なものを付けたり、反対にフォーマルシーンにカジュアルすぎるデザインのものを付けるのは、ふさわしくありません。
着用シーンにデザインやコーディネートが合っているか冷静に判断して、マナー違反にならないようにカフスボタンを身に着けましょう。
カフスボタンのおすすめ5選 | ビジネス向け
ビジネスシーンにおすすめのカフスボタンとしては、目立ちにくいシルバーカラーや、スーツの色に合うダークカラー、さりげなく輝く小さめのデザインなどが挙げられます。以下の商品を参考にして、お気に入りのカフスボタンを選びましょう。
Croisé Silver Cufflinks
エレガントさや洗練された美しさをまとえるカフスボタンです。上質なシルバー素材で仕上げられており、控えめながらも確かな存在感を放ちます。シンプルなデザインの中に繊細な細工が施されており、ビジネスシーンからフォーマルな場面まで幅広く利用できます。
Constanza Silver Cufflinks
ヴィンテージボタンをモチーフとして、1950年代モデルのリメイクとして作られたカフスボタンです。精密なダイヤモンドカット仕上げが全体に施されており、控えめながらも上品な輝きを袖元に添えます。シンプルでどのようなシーンにも合わせやすいため、とくに人気を博しています。
Regina Black Silver Cufflinks
スタイリッシュでモダンな魅力を放つカフスボタンです。シルバーの台座にブラックの石がはめ込まれ、2色の美しいコントラストが洗練された雰囲気を醸し出しています。男性的かつ大人な魅力を引き立てるアクセサリーとして、ぜひお手元に加えてみてください。
Imperiale Gold Cufflinks
産業革命や飛行船をイメージさせる、ヴィス(ネジ)をモチーフにしたカフスボタンです。1900年代のパリ万博の折に作られた観覧車からインスピレーションを受けて作られたモデルで、こちらはその復刻版です。現代でも色あせないデザインで、威厳や高級感を感じさせます。
Amoré Silver Cufflinks
ルイファグランの定番である、シンプルノットデザインのカフスボタンです。手作業で巻き込まれた組紐が特徴的で、どのような装いにも合わせやすいオーソドックスなスタイルをしています。シンプルなシルバーカラーが、手元にさりげない高級感をプラスします。
カフスボタンのおすすめ5選 | フォーマル向け
フォーマルシーンにおすすめしたいカフスボタンとしては、ドレッシーなゴールドのものや、石がはめ込まれたものなどがあります。美しいカフスボタンを付けて、特別な日のコーディネートに高級感をプラスしましょう。
Mirage White Silver Cufflinks
エレガントなデザインと上品な輝きを放つカフスボタンです。シルバーカラーのベースに、光沢のあるマザーオブパール(真珠母貝)が施されています。通常のパールよりも深みがあり虹色に輝くのが特徴で、コーディネート全体をグレードアップさせます。
Mirage Grey Silver Cufflinks
1960年代のレトロスタイルを再現したカフスボタンです。アールデコという、ファッションや絵画などの分野において当時流行していた、装飾様式の一傾向を取り入れています。シンプルかつ合理的なイメージが、洗練されたブラックの装飾に反映されています。
Mirage Black Silver Cufflinks
フェイス面にブラックオニキスがはめ込まれた、エレガントなカフスボタンです。色使いやデザインはシンプルながら存在感があるため、フォーマルな場面の装飾品として最適です。上質な素材を精巧に仕上げて作られたカフスボタンは、特別な日の装いに一層の高級感を添えます。
Imperiale Silver Onyx Cufflinks
ルイファグラン特有のビスモチーフを使ったカフスボタンです。上質なシルバー素材と重厚感のあるブラックオニキスがシックで洗練された印象を演出し、紳士の装いを引き立てます。どのようなコーディネートと組み合わせても調和するアイテムです。
Artemis Gold Cufflinks
ゴールドの台座に黒色のマザーオブパールをあしらった、エレガントな印象のカフスボタンです。色のコントラストははっきりしていますが、装飾面の石に暗めの色を使っているため、さりげなく落ち着いたラグジュアリー感を演出できます。
カフスボタンのおすすめ5選 | カジュアル向け
カジュアルシーンでは他のシーンに比べて、より個性的なカラーやデザインのカフスボタンを着用できます。気に入ったものを見つけて、普段の服装に取り入れてみてください。
Lys Gold Cufflinks
フランス王家の紋章である、「フルール・ド・リス」のようなデザインが特徴的なカフスボタンです。3つの花弁を束ねたような華やかなスタイルを、ゴールドカラーで彩っています。美しい金色の輝きが、普段のファッションにきらびやかなアクセントを加えます。
Aquina Aurora Antique Silver Cufflinks
65年以上前のヴィンテージクリスタルを用いて作られたカフスボタンです。青みがかった深みのあるクリスタルを、ティアドロップ型にカットしてトップにはめ込んでいます。光の加減によってさまざまな輝きを見せるデザインは、コーディネートのアクセントとして最適です。
Papillon Silver Cufflinks
ベーシックモデルとして、ルイファグランの中でも特に人気の高いカフスボタンです。リボンをモチーフにしていますがメッシュデザインになっているため、ドレッシーさを感じすぎずに使用できます。どのような服装にも合わせられつつも、程よく個性をプラスしてくれるアイテムです。
Sephotra Turquoise Silver Cufflinks
鮮やかなターコイズカラーの装飾が目を引くモデルです。ストーン周囲のフレームには、繊細に輝くクロワゼカットが施されています。エレガントで洗練されたデザインが、手元に個性をもたらします。
Chevalier Silver Cufflinks
フランス国旗を思わせる、シェヴァリエのカフスボタンです。装飾にはヴィンテージクリスタルが使われており、レトロ感あふれるデザインが魅力的です。コーディネートのワンポイントとして、カジュアルシーンでお使いください。
カフスボタンのおすすめ5選 | プレゼント向け
プレゼントにおすすめのカフスボタンとしては、デザインに素敵な意味が込められているものや、特別な日に使える華やかなものなどが挙げられます。相手が使いやすいカフスボタンをプレゼントしましょう。
Amora Two Tone Gold Cufflinks
どのような装いにも合い、幅広い場面でのスタイリングに華を添えるカフスボタンです。シルバーとゴールドの2色の組紐を巻き込んだデザインは、永遠の愛を誓う意味合いが込められています。恋人に贈るのにピッタリなプレゼントです。
Heximperiale Two Tone Silver Cufflinks
6角形のビスをモチーフにした、ルイファグラン特有のカフスボタンです。シルバーとゴールドのツートーンカラーを、シンプルなデザインでまとめました。ビジネスシーンはもちろん、フォーマルな場面でも装いを引き立てます。
Leon Silver Cufflinks
シルバーのフレームにマザーオブパールがはめ込まれた、華やかなデザインのカフスボタンです。装飾に使われているマザーオブパールはピンクみがかっているため、ソフトで柔らかな輝きを感じさせます。特別な日の装いを格上げしてくれる、プレゼントにおすすめの一品です。
Leon Gold Cufflinks
ゴールドのフレームとオニキスの装飾がよくマッチしている、黒金に輝くカフスボタンです。洗練された上品さやエレガントさが、上質な雰囲気を醸し出します。パーティーシーンにふさわしいアイテムです。
Enix SilverCufflinks
1950年代の復刻版で、16mm×10mmと小さめサイズのオーバルモデルです。マザーオブパールが使われていますが全体的に落ち着いた色合いのため、ビジネスシーンにおいても普段使いできます。紳士のスタイリッシュな魅力を引き立ててくれるカフスボタンです。
まとめ
カフスボタンを付けるときは、シーンに合わせたデザインを選びましょう。ビジネスシーンでは目立ちにくいシルバーのものを、フォーマルシーンでは白系や黒系や石の付いたものを、カジュアルシーンでは少し個性のあるモチーフのものがおすすめです。着用の際の注意点として、お通夜やお葬式などの弔事の場面は避けて楽しみましょう。